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LONDON2012に参画 その4 

今担当しているオリンピック・パーク内の2つの地下水ポンプ施設、一つ目はデザインに自分の意見を組み入れるチャンスもあまりないまま進んで行ったのだが、2つ目の方はちょっと様相が変わって来た。

非常に制約の多い敷地で、もう何案も施主に提示したが、ボスも交えたディスカッションも何度かしたが、どれも条件に合致せずスケジュールも押していた。それがここへ来て、自分が最近提案したデザインで動きつつある。我ながら、納得のいくデザインだ。ある意味「ひらめき」だった。

総括している上司は既にほぼ納得している。明日はボスの意見を伺おうかと思っている。

あと数週間で去る者が、自分の意見を押し進めるのも変な感じはするが、今のオフィスでは良い提案は通る環境だと感じている。それに「自分が提案した案」とは言え、今まで皆で協力してたどって来たプロセスを踏まえて生まれて来たものなのだ。設計は一人でやるものではないのです。

さあ、何とかねじ込むぞ!

stadium.jpg
(スタジアムもこんなに進んで来ました)

(原文:日本語)

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CPD 


英国の設計事務所では、CPDという制度(Counting Professional Developmentの略)に基づいて、月に数度の頻度で所員に対する技術研修が行われます。建築関連メーカーの担当者が事務所を訪れ、最新技術の紹介も含めたレクチャーをランチタイムに行います。宣伝も兼ねていて、まさにギブ・アンド・テイクという感じです。日本でもこの制度は徐々に浸透している様です。

実は、今日は絶妙なタイミングで太陽光発電に関するレクチャーでした。前回の記事で太陽光発電に対する疑問を投げかけましたが、今日のレクチャーを聞く限りでは思っていたより良さそうな印象を受けました。

一番気になっていた製品の製造にかかるエネルギー、つまりはCO2排出量については、理論的には設置後2~3年で「元が取れる」とのことでした。寿命も50年以上、と言っていました。ただ、廃棄時の処理にかかるエネルギーや、廃棄による環境への影響などには触れていませんでした。

いつもは静かにしている私でしたが、今日は進んでいろいろと質問をしました。CO2の排出に関してはかなり期待出来そうですが、屋根などにパネルをたくさん設置すると「ヒートアイランド現象」を助長するのでは? などと質問をしてみました。CO2を出さなくても、地上を温めてしまうのはまた問題ですからね。回答は・・・・・実は良く分かりませんでした(笑)。まあ、屋上緑化するよりは良く無いだろうけど、コンクリートむき出しよりはよっぽどましだろうと、勝手に理解してます。

最後に、「日本では太陽光発電がこれからどんどん普及するらしい」と、彼らのマーケットへの希望の意味も込めて言ってみましたが、「日本は太陽光発電先進国で、シャープなどは凄い技術を持っているから、競合の余地はないよ」との返事でした。やぱり、日本の技術は凄いのですね。

LONDON2012に参画 その3 

報告が遅れましたが、やっと家でネットが使える環境になりました。繋がった日に我がブログにアクセスしてみると、カウンターがちょうど10000でした!

さて、昨日は景気の悪い話だったので、今日は良いニュースを。私が携わっているオリンピック・パーク内の排水ポンプ場の記事が、英国の建築業界誌に載りました!

http://www.bdonline.co.uk/story.asp?sectioncode=426&storycode=3127562&c=1

週刊の新聞なのですが、紙面にもかなり大きく出ていました。施設の計画についての行政の許可が下りた(日本の建築確認に近いもの)という内容です。

完全に携わっている訳ではないですが、行政への申請の最終的な取りまとめは結果として自分がやったし、本当に貴重な経験です。オリンピックは日本で観ることになると思いますが、テレビにもちらっとは映るでしょうから、今から楽しみです。

LONDON2012に参画! その2 

canary-wharf.jpg

北京オリンピックも終わり、パラリンピックが始まろうとしていますが、何度かご紹介したロンドン・オリンピックの排水ポンプ施設のプロジェクトも、設計がだいぶ進んで来ました。私も付きっきりではないものの、最近はだいぶこれに関わっています。そんな中、今日は突然打ち合わせに呼ばれ、一人で行くことになりました。プロジェクトの担当者2人が同時にホリデーを取っていて、不在の2週間は基本的に私が対応することになっているのです。

打ち合わせは、オリンピック・パーク内のいくつかの施設についての照明計画がテーマでした。施主であるODA (OLYMPIC DELIVERY ORTHORITY: オリンピック施設整備公社) が主体となり、公社内の各施設担当者や照明計画コンサルタントが出席して行われました。設計事務所からの出席者は私のみでした。

国家を上げての事業だけあって、オリンピック・プロジェクトへの取り組み方は非常にシビアで、書類のやり取りの方法などもこと細かく決められています。なので、打ち合わせに集まって来るメンバーもみなシャキッとネクタイしていたりして(アーキテクトは普通ネクタイなんてしません)、全体的にポッシュ(高貴)な感じです。そして、打合会場も超ポッシュ! CANARY WHARFという金融関係の高層ビルが立ち並ぶ再開発地区(日本で言えば幕張メッセかな)の、とある超高級オフィスビルの会議室が会場でした。

打ち合わせは主にオリンピック・パーク全体の照明計画の調整が目的で、とにかく出席して話を聞いて欲しい、と聞いていました。しかし、実際には自社のプロジェクトの全体像に付いて説明を求められたのです。日本でならまだしも、こちらではこのような重要な場面で一人でプレゼンをすることは今まで無かったですし、まだまだ無理だと思っていました。それが、まあなんとか無事にこなすことが出来ました。

自分に順番が回ってくる頃には出席者(11人)の半分は退席してしまっていたし、説明を求められるのもある程度予測していたこともあってか、さほどプレッシャーを感じることも無く出来ました。上司などが横に居たりするとついつい頼ってしまうものですが、いざ一人で臨めば結構なんとかなるものです。今日はなんだか凄くいい仕事が出来た気がして、いい感じで40代のスタートを切れた気がします。そして何より、オリンピックの施設整備の現場にこうして直に関われていることは、非常に素晴らしいことです!

ボスに直訴へ 

昨日は成果について書いたばかりだが、今日はそれを受けて、と言う訳では全くないのだが、「賃上げ交渉」について書くことになってしまった。

ことの発端は、私のビザ申請料の会社への請求の話である。上司からボスに話をしてもらう約束になっていたのが、今日「やっぱり自分で訊いてみて」と言われたのだ。何と、そう言われるまでにもう半年かかっているのである。

職場を移ったときには、ワークパーミット(就労許可:以下「ワーパミ」)のみならずビザも取り直さないといけない。ワーパミは転職時に申請したが、ビザ申請は金銭的理由などから3月まで引っ張った。通常はビザの方は自己負担となることが多いようだが、上司の方から「ウチは出せると思う」と言ってくれたのだ。記憶の範囲では、ビザ申請の時点で上司が「ボスに話しておくよ」と言ったのだが、多忙でついつい忘れてしまうらしい。何度か催促もした。なかなか話してくれないので「ボスに直接話してもいい」と持ちかけたこともあったが、答えは「今週のうちに話しておくよ」だったのだ。

たかが350ポンドではあるが、待つだけ待って結局「自分で訊いて」というのには呆れてしまった。別に自分でボスに話すのは構わないのだが、待たせて悪かったくらい言って欲しかった。

帰り道にそんなことを考えていると、給料が上がらないことにも我慢が出来なくなって来た。そちらもかれこれ半年待たされているのだ。

11月の入社時点では、ある意味形式的だとは思うのだが、契約書上は3ヶ月後に賃金の見直しをするとなっていた。それがちょうど2月になって、職員全員が対象のレビュー(面談)が実施されることになり、文書で通知があった。スケジュールまで組まれた。が、しかしである、半年経とうとしている今になっても、半分くらいしか終わっていない有様なのである。

うちの事務所は新しい仕事がどんどん入って来て、忙しい状態が続いている。それにしたって、もう半年である。仕事が予定通りに回らないなら、もっと人を雇えっていう話である。言ってしまえば、うちの事務所は運営が全くオーガナイズされていないのである。

自分の場合は、日に日に慣れて行っている状態だったので、レビューは遅めの方が賃金アップは期待出来ると思い、焦ってはいなかった。ただ、あまりに延び延びなので、「契約上は3ヶ月で見直すことになっているのだから、遡って払え」とまでは言わないものの、その辺も考慮には入れてもらおうと思っていた。しかし、もう我慢は限界に達してしまった観がある。お金のことをとやかく言うのは好きではないが、生活がかかっている以上貰えるべきものは貰いたい。

どこかに溜めておいた不満が一気に噴出してしまった感じだが、仕事そのものには基本的に満足している。ロンドンの建築事務所でまともに働いていること自体素晴らしいことだし、賃金についてボスに不満をぶつけようとしているのも、ある意味素晴らしいことかも知れない。

(原文:日本語)

業務報告 2008年夏 

わざと堅苦しいタイトルにしてみましたが、堅いことを書こうとは思っていません。単純に、今まで仕事の内容に触れることが少なすぎたので(というか、更新自体少ないのですが)、近頃はどんなことに取り組んでいるのかを、ざっと紹介してみようと思いまして。

harlow.jpg

昨年11月に今の事務所に移って以来、この4月まではほぼ一つのプロジェクトに付きっきりでした。以前紹介したこともありますが、ロンドン近郊にあるHarlowというニュータウン内のいくつかのサイトの再開発計画でした。主に住宅の計画でしたが、マスタープランニング、つまりはプロジェクトの方向性を定めるだけの仕事です。もう少し具体的に言えば、どのくらいの大きさの建物がどのような配置で建つか程度の内容を、図面や模型で表現しました。実際に建つ建物のデザインをした訳ではないですが、計画(つまり設計)はほぼ任せてもらいました。こちらでの住宅設計の基本的な原則を学ぶことが出来たし、近隣住民との公聴会を通じてそれらを肌で感じることが出来ました。

5月から6月にかけては、ロンドン某所にあるジュエリー製作の専門学校のプロジェクトを手伝いました。臨時のヘルプという感じではありましたが、ディテールの設計、解りやすく言うと建物の部分部分が実際にどんな感じで造られるかを表す図面、でしょうか? それをほぼ一括で任されました。まだまだ、日本との違いに惑わされることもありますが何とか切り抜け、期待には答えることが出来たようです。

そして、現在主に担当しているのが、少し前に紹介したオリンピック・サイトの排水ポンプ施設(「排水処理」ではありませんでした)と、ロンドン郊外某所での集合住宅のマスタープランです。オリンピックの方は実は期待はずれ、と言わざるを得ません。ある程度仕事を任されることも期待していたのですが、公共事業なので設計以上に事務的な作業が多いことから、他の英国人が担当者に選ばれてしまいました。彼はアーキテクトの資格を取って間もなく、まだ30前です。今のところ、その彼から指示を貰って仕事をしている様な状態で、仕方が無いとは言えやはり不甲斐ないですね。そのあたりはまさに葛藤! ま、やはり言葉の壁は厚いということで。

一方、集合住宅のマスタープランの方は、多分(?)プロジェクト・アーキテクトとしてやっています。最大50戸という規模で小さくはないのですが、マスタープランなので作業は一人でこなせる程度、施主(お客さんのことですよ~)との連絡も基本的には自分でやっています。これまた実際に建つ段階の設計ではないものの、何となく手応えは感じつつやっております。

ただ、数週間前のこと、たまたま手が開いてしまった時に、いくつかのプロジェクトに「日雇い」で借り出されるはめになってしまいました。これは自分が一番望んでいないパターンなのですが(これは前の事務所を辞めた理由のひとつでした)、まあたまには仕方が無いと言うことで。

毎度のこと長くなりましたが、まあこんな感じです。四苦八苦しながらではありますが、ひとつ大きな収穫としては、ある程度ボスの信頼が得られたことでしょうか。自分で感じる範囲の話ではあるのですが、色々な仕事に携わり、そしてボスと直に接する機会も増え、なんとなくやっと「普通の」一所員として認めてもらった気がする今日この頃です。

a new project 

今の事務所に入って最初のプロジェクトに就いて以来既に半年だが、今日遂に新しいプロジェクトをやる事になった。

2週間後には休暇に入るため臨時ヘルプの様な物ではあるが、今までやっていた事と全く違うことをやるのはいい物である。そのプロジェクトは既に詳細設計の段階で、私はディテールのデザインなどを任された。実は、このプロジェクトのメンバー達とは一緒に仕事をするのは初めてだったので、多少不安があった。しかし、皆思った程の経験が無いようで(プロジェクト・アーキテクトですら!)、以外と楽だった。

私は15年近い経験がある訳で、自信を持つべきだとは分かってはいるが、このような状況でも自信を持ってやれた事が嬉しかった。この先2週間は楽しんでやりたい!

(原文:英語

電話に出てみよう 

先週のこと、たまたま電話番をすることになり、いや、するはめになったのだが、1時間に10件近く対応し、結果仕事への集中力を完全に失ってしまった。もうその日は帰ろうかと思ったくらいだった。

電話の応対なんて、こちらで働き始めた頃など全く守備範囲外だと思っていたが、近頃はなんとかこなせるようになって来た。二人居る事務職員がたまたま席をはずしている時など、時々取るようにしている。訓練のつもりで。自分の席が彼女らの目の前ということもあるのだが。

先週はその事務職員の一人、いつも電話にでる子が体調不良で3日間休んでしまった。しかも、事務の二人が居ないときにたいてい出てくれる隣のS君がホリデーで不在だったのだ。そんな中残った一人の事務の子が言葉もなく1時間程外出してしまい、私が電話番をするはめになったのだ。母国語だって難しい時があるのに、英語の電話対応となればやはり大変だ(お前には無理だからもう出るな、と言われた友人も居る)。その電話番のあとは、いつもと違う種類のストレスでくたくたになってしまった。

自分は何故か代表電話の目の前に座っているのだが、入社当時はひたすら無視していた。無視してていいよ、と言われたし。しかし、目の前で鳴っていてしかも同じ島に自分しか居ない事を分かっておきながら、無視し続ける程私も器用ではない。そうやって時々出るようになったわけだが。

改めて実感したが、概してヨーロッパの人々は日本人の様な「助け合いの精神」というものを持ち合わせていない(町中で困った人を助けるのとは話が違う)。自分の責任範囲のこと以外には手を出さない、と割り切っているようだ。例えば、すぐ後ろに座っている社会人一年目の女の子などは、何があっても絶対に出ない。ネイティブなのに。ロンドンで地震は起きてもその子が電話に出る事は無いのである。まるで石。ネイティブ石。若い子が出る、という暗黙の了解もこちらでは存在しないのだ。そして、だいたい出るのは決まったメンバーになってくる。実は隣のS君は香港出身、というオチである。さらには、一度自分が対応し始めると、他の誰一人として出ようとしなくなる事を実感した。「ネイティブのお前らが出ろよ!」とでも言いたくなる。

基本的に、各自が業務の責任範囲の意識をもっているようであるのに、事務員が電話対応について完全に責任を負っているようではない。大げさだが、この曖昧さの被害者が私であり、S君なのだ。日本人のように臨機応変に出来ないのであれば、ルールを作るべきだ。ということで、この不満を少し上司に話してみた。結果、事務員から「電話対応に協力してくれ」というメールが全員あてに送られた。

やれやれ、S君も戻って来た事だし、とりあえず一件落着か。ただ、自分としては今回の事は比較的ポジティブに受け止めている。苦労しながらもいろんな種類の電話の対応をし、少しは自信が付いた。そして、周りがどんなにヨーロッパ的な環境であっても、日本人の精神というものに常に誇りを持っていたい。

(まあ、日本でも出ないやつは出ないけどな)

LONDON 2012 に参画! 

素晴らしいニュースがオフィスに届いた。 我が事務所がオリンピックのプロジェクトを取ったのだ!! 他の著名建築家たちと共に、オリンピック施設建設事業の参画者に名を連ねる事になる。私たちはむしろ彼ら全ての「お世話」をするのだ!

そのプロジェクトとは実は汚水処理施設、ザハ・ハディッド設計の水上競技センターやその他競技施設から出る排水を処理するものだ。プラント施設とは言え、日本とは違いこの国では美しくデザインするのが普通なので、とても興味深いプロジジェクトになるであろう。自分がデザイン・チームに入らなかったとしても、貴重な思い出になるはず!

(原文:英語

部下がやって来た 

今日、部下が出来た。当面は、私が担当しているプロジェクトの図面作成などの作業を担当させるそうだ。つまり、私の指示の基に働かせる事になるのだ。

まだ職務経験一年程の人で、私の経験年数を考えれば部下として扱うなんてまあ当然のことだが、何せこちらではまだまだ分からない事も多いし、何より言葉の壁がある事は否めない。それに、思い起こせば私は日本で働いていた頃も、会社が新入社員をほとんど採用しなくなっていた関係で、手下と言う手下を持った経験が無い。経験の有無は別としても、正直誰かに指示を出して作業をさせるのは得意ではない(それではアーキテクトは務まらないのだが 笑)。ましてや、英語で指示を出すと言うのはやはり楽な物ではない。

いや、待てよ。部下と呼べる部下が一人だけ居た! しかも、その人には英語で指示をしたりしていたじゃないか!! それは・・・・・ネパールに1年駐在したときのこと、事務員さんを一人雇っていたのだ。建築に関わる仕事をさせていた訳ではないが、時々とんでもないチョンボをしでかす彼女には日々悩まされつつもなんとか切り抜けたのだ。それを思えば、今回の方がよっぽど楽なのかもしれない。

それでも、今日は普段の倍疲れた気がする。今週は作業がたくさんあり、今までに無くハードな1週間になりそうだ。しかし、幸い彼女はとても素直だし、私の苦手なタイプではないようだ。そして何より、彼女がネイティブではない分やりやすいのは大きな救いだろう(笑)。

(原文:日本語)

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