トイレのデザインに見るイングランド人と日本人の気質 

一年程前のこと、職場の人たちとパブにランチに行った時、一人が言った。「ここのトイレは入り口の扉がない、これはいいデザインだ。」事実、彼の言う通り、大きめの公共的建物ですらドア無しのトイレはこの国ではあまり見かけられない。

日本では、近頃はトイレのドア無しデザインは、特に公共施設などでは当たり前になって来ている。日本には新築の近代的建物がごろごろしている訳で、イングランドではまだ普及していないのも理解出来る。しかしながら、そこには人々の気質の違いも現れているのではないだろうか。

思うに、イングランドの人々はよりプライバシーに気を遣い、一方で日本人は清潔さを重視する。私たちがドア無しのトイレをデザインする時は、外からの視界や音漏れなどに十分注意が必要だし、もしトイレの入り口に扉があれば、皆さんはたとえ手を消毒した後でもそのドアに触れなきゃいけません!

また、換気設備の信頼性も影響していると思われる。イングランドではだいたい機械換気設備は不十分で信頼できるものではないので、皆さんだいたい窓を開けるなどして自然換気に頼っている。つまり、おそらくトイレの臭いの拡散の恐れから、アーキテクトはドア無しトイレを設計したがらないのかもしれない。

(原文:英語)