ロンドン・バス事情 

ロンドンの2階建てバスと言えば、ロンドンを象徴する存在の一つでもあるし、ロンドンに行った事のない人もロンドンの風物詩的イメージをお持ちかと思う。しかし、現実は大違い、乗務員さんとニコッと挨拶、とかそういうものでは残念ながら無くなっている。前々からこの話題には触れたいと思っていたが、実は遂に(?)事故に遭遇したのでこれを機会に書いてみようと思った。

事故はおとといの朝の事だった。いつも通り、家から1分の停留所から271番のバスに乗った。2階はいつものように満席なので、とりあえず1階に立っていた。走り出して間もなく突然急ブレーキがかかり、慌てて手摺を掴もうとするも体を大きく前に振られ、体のあちこちをぶつけたが何とか転ばずには済んだ。バスは前の車にぶつかって止まった。路肩に停車していた乗用車が急に出て来たようだった。大した事故ではなかった。転んで頭を打ち泣いている女の子が一人居たが、乗客は皆降り、ちょうど後ろから来た次のバスに乗り換えた。

大した事故ではなかったとは言え、急ブレーキがかかった瞬間は結構恐ろしかった。自分がどう動いたのかも覚えていない。爪が少しはがれて血が出たのを少し気にしつつ、自分もバスを乗り換えた。

ところが、会社に着いた頃から左足のふくらはぎが痛み出し、だんだん腫れて来た。歩くのが辛くなって来た。どうやら、踏ん張った時に延ばしてしまったようだ。かなり気になったので、近くの診療所で診てもらった。単なる内出血なので、炎症を抑える薬を飲んだり足を高くするなどしていれば、数日で治るだろう、とのことだった。だが、夕方になりさらに痛くなり、結局早退、まともに歩けなかったのでタクシーで帰った。その後回復はしているが、まだゆっくりしか歩けない。賠償請求を手助けしてくれる機関があるというので、やってみようと思っている。

さて本題に戻って・・・ロンドンのバス・ドライバーははっきり言ってしょうもない奴らばかりである。とにかく運転が荒い。初めて乗った時は、まともに立っていられなかった。愛想のかけらも無い。携帯で話しながら運転しているやつもいれば、ノリノリで歌を歌っているやつも居る。途中でバスを停めてコーラを買いに行くやつもいたらしい。バス停で人をひいて、そのまま走り去った、という話もあるブログで読んだことがある。加えて、バスもオンボロが結構多い。

そんな感じなので、ロンドン中を24時間無数に走っているバスが、事故を起こさない訳がない。今までも事故現場を何度か目撃したことがあり(瞬間ではないが)、自分もいつ遭ってもおかしくはないと思っていた。今まで約3年間遭わなかったのが不思議なくらいだった。

バス・ドライバーの大部分は移民または外国人である。差別するつもりは全くないが、彼らの多くは有色人種である。大きな社会問題となっている外国人の流入を象徴しているとも言える。林信吾氏著「それでもイギリスが好きですか?」には、バス・ドライバーは中産階級である、と書かれていたが、今は昔であるようだ。

留学したばかりの頃、少し外れに住んでいたのだが、家に向かうバスで”Thank you, driver!” と叫んで降りて行く人を時々目にした。当時は、何でこんな奴らに礼を言う必要があるのか、と思っていたが、あとから思えば、きっと昔は皆がそうしていたのだろう。お金を払っているとかは関係無しに、目的地まで無事に運んでくれた事に感謝する、これは英国人の心を象徴している気がする。

ドライバーだけが悪いのではなく、むしろバス会社に問題がある気がする。日本だって、運転手の勤務態度は会社ごとに差があるというものだ。ロンドンのバスはだいぶ前に分割民営化されたようだが、未だロンドン交通局の管理下にはある。乗客は命を預けているのだからもう少し何とかしてもらいたい、と本気で思う。

(原文:日本語)






「DVD?」 

今日はちょっとショックなことがありました。

ロンドンでは違法コピーのDVDがそこら中で平然と売られています。中東系の人たち(?)が路上に並べていたり、中国人がファーストフード店やレストランなどで売り歩いています。時々厳しい取り締まりもされていて、自宅にコピー用のパソコンを何十台も所持していた中国人が摘発されたニュースを見たことがあります。売っている人たちは極普通の人に見えますが、売り上げ金は犯罪組織の資金源になったりしているので、最近では不買を呼びかけるポスターも見かけます。

しかし、その中国人達はDVDの入った手提げをぶら下げて、お店の客席で平然と商売をするのです。どういう訳か、お店の人は追い出そうとは決してしません。

で、ポイントは「手提げ」です。日本人が紙の手提げなどをぶら下げて、ファーストフード店の客席をうろついていたりするとどうなるでしょう・・・? そう、こちらの人には中国人も日本人もまず見分けがつかないので、思いっきり勘違いされるのです。

「DVD?」

そう、中国人のDVD売りに間違えられるのです。彼らは、まあ生活して行くために必死な訳で、やめろというつもりもないですし、見下すつもりもないのですが・・・・・

やっぱ、間違えられるとショックです!

前置きが長くなりましたが、今日は間違えられちゃったのです。確かこれで3回目くらいでしょうか? しかし、今まで以上にショックでした。昼休みに訳あってショルダーバッグを下げて歩いていたら、作業員風の青年が突然横から「DVD?」と訊いて来たのです。しかも、はずれとは言え銀行マンなどが行き交う「シティ」エリアで。

仮にもわしゃアーキテクトですのよ。

英国ではアーキテクトは医者や弁護士と同等の扱いと聞きます。それがいきなり・・・

違法DVD売りに降格!!

そりゃないでしょ。間違えられないためには、どうしたら良いのでしょうか? もっと胸張って歩くとか、もっとカチッとした格好をするとか? いや、みんな平気でジーパンだったりするんだけどな。整形でもするか。

(原文:日本語)

大地震発生! 

今日の仕事中、昨日の夜中に地震の夢を見た記憶がふと浮かび上がりましたが、特に気にも留めていませんでした。ところが、何とそれは現実だったのです。

夜リビングでお父さん(家主)に、昨晩の地震気が付いた?と訊かれ・・・一瞬何の事かと思いきや、消えかかっていた記憶がだんだんと蘇って来る。そう言えば誰か「今のは地震か?」とか言っていたのを思い出したので訊いてみたら、やっぱり家主さん夫妻でした。私は半分夢の中だったわけですが、彼らは驚いて飛び起きたもよう。彼らにとっちゃ一大事ですわね。

マグニチュードにして5.2しかも震源ははるか地中、たいして揺れた訳ではないですが、たくさんの家の煙突が崩れたり、テレビでも大きなニュースになっていたし、夜はここの家族もその話題で大騒ぎ。何せこの規模の地震は英国では24年振り、日本に置き換えたらマグニチュード8クラスなわけです。

1年程前に地方都市で大きめの地震が起きたのがニュースになっていて、こちらでも地震は稀にある事は知っていましたが、まさかそれほど大きいのが(たかが知れてますが)起きるなんて。でも実際は、有感地震は国内で年に約25回、微小な物も含めるとなんと200回もあるんだとか。こりゃ意外でした。

こちらには日本で言う震度に当たるものは無いようなので、昨日の揺れがどの程度だったのかが気になるところ。自分の部屋が4階だということと、一応気が付いたことからすると、まあせいぜい震度2くらいだったのかと。仮にロンドンで震度4の地震が起きたら、おそらく相当数の建物が倒壊するでしょう。大多数の住宅はレンガ造ですからね。

しかし、それが起きないなんて誰も言い切れないですよね。地球が本当に温暖化に向かっているのか、はたまた氷河期が来るのか、それも誰一人として確信を持てないのと同じで。地球の事なんて、まだまだ分からない事だらけ。でも、東京に比べたら地震被害のリスクは格段に低い事は確かでしょう。今日も安心してぐっすり寝たいと思います。

茶の歴史 

最近、オフィスのキッチンで同僚のイングリッシュと話しているとき、彼女にこう言われた。

「日本はイングランドなんかよりも断然お茶の歴史は古いよねえ?」

私は良く分からなかった。しかし、それは全くの事実である。

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日系美容室への疑問 

ロンドンに来て以来、私はなるべくイギリス的な生活をするよう務めて来た。でも、日本食など諦められないものもある。美容室もその一つだ。ロンドンに住む日本人の間では、日本人には日本人向けの美容技術が必要なので日系美容室に行くのが良い、と一般に言われている。例えば、「すく」という考え方はこちらには無いという。こちらの人の髪は日本人のようにボリュームが無いから必要無いのだ。

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ふれあいの可能性再発見 

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留学中にプロジェクトや論文では、「人々のふれあい」をテーマの大きな柱として取り組んでいました。インドのスラム街で目にした貧しくも活き活きと暮らしている人々に感化されたことに始まったわけですが、論文では、彼らの暮らす住居やまち、特に「路地」には、先進国で希薄になっていると言われる「人々のふれあい」を取り戻すためのメカニズムがたくさん秘められていて、それらを住居設計やまちづくりの計画に取り入れることが出来る、と結論づけました。

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