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ロンドンの水路を歩く 

土曜日、散歩に行きました。家から徒歩30分にある公園です。

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実は、ここは今やっているプロジェクトに関係があります。以前も紹介したかと思いますが、オリンピック・パーク内に造るポンプ場です(上水の方です)。基本設計のレポートをまとめるにあたり、サイトと周辺の歴史を調べているときにのめり込んでしまったのが、出かけたきっかけでした。

オリンピック・パークはロンドン東部のややはずれにあり、River Leaという川に沿った地域なのですが、その歴史も水と深い関連があります。リサーチでは、200年程前我がプロジェクト・サイトのすぐ隣に水道会社の施設が出来て以来、周辺で貯水池や水路の造成、移設が何度もあったことや、浄水の方式が原始的なものから近代的なものへ時代とともに変わっていったこと、などが分かってきました。そして、それらの足跡が未だに残っていることが何より興味をそそったのです。

かつての水路は遊歩道に。

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プロジェクトのサイトからは少し離れた場所ですが、1970年まで150年間使われていた浄水施設が数年前に自然公園に生まれ変わりました。放置された30年間に、そこは野鳥をはじめ、たくさんの動物や植物の楽園になっていたのです。それらを敢えて保護しながら、かつての浄水施設の面影も残している。いかにもロンドンらしいコンセプトです。

でも、景色は「ここは本当にロンドンか?」と思う程のどか。

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敷地内には地の歴史や生息種についての展示スペースがあり、浄水施設だったときの図面もありました。水色で描かれた溜め池では、砂や砂利を用いて水を濾過していたそうです。溜め池に囲まれた中心部の丸い所は井戸だったのですが、それが今は・・・

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野鳥の観察スポットに! 周囲の池を眺められる様になっているのです。さらに、井戸内のレンガ造のアーチが見える様になっています。

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当時の面影は、随所に見られます。

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こちらは運河。

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さんざん歩き回ったあとは、パブでゆっくり一人反省会!

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CPD 


英国の設計事務所では、CPDという制度(Counting Professional Developmentの略)に基づいて、月に数度の頻度で所員に対する技術研修が行われます。建築関連メーカーの担当者が事務所を訪れ、最新技術の紹介も含めたレクチャーをランチタイムに行います。宣伝も兼ねていて、まさにギブ・アンド・テイクという感じです。日本でもこの制度は徐々に浸透している様です。

実は、今日は絶妙なタイミングで太陽光発電に関するレクチャーでした。前回の記事で太陽光発電に対する疑問を投げかけましたが、今日のレクチャーを聞く限りでは思っていたより良さそうな印象を受けました。

一番気になっていた製品の製造にかかるエネルギー、つまりはCO2排出量については、理論的には設置後2~3年で「元が取れる」とのことでした。寿命も50年以上、と言っていました。ただ、廃棄時の処理にかかるエネルギーや、廃棄による環境への影響などには触れていませんでした。

いつもは静かにしている私でしたが、今日は進んでいろいろと質問をしました。CO2の排出に関してはかなり期待出来そうですが、屋根などにパネルをたくさん設置すると「ヒートアイランド現象」を助長するのでは? などと質問をしてみました。CO2を出さなくても、地上を温めてしまうのはまた問題ですからね。回答は・・・・・実は良く分かりませんでした(笑)。まあ、屋上緑化するよりは良く無いだろうけど、コンクリートむき出しよりはよっぽどましだろうと、勝手に理解してます。

最後に、「日本では太陽光発電がこれからどんどん普及するらしい」と、彼らのマーケットへの希望の意味も込めて言ってみましたが、「日本は太陽光発電先進国で、シャープなどは凄い技術を持っているから、競合の余地はないよ」との返事でした。やぱり、日本の技術は凄いのですね。

電気自動車と太陽光発電 

昨年末の記事で、電気自動車の「エコ度」について触れたのですが、少し勢いで書いてしまったところがあって、ちょっと気になっていました。そこでいろいろと調べてみると、やはり表現が適切ではなかった様です。以下の通り訂正させてもらいました。

誤 「地球環境問題に少しでも関心のある人ならば、電気自動車がエコというのは誤りであることくらいいまどき知っています。」
正 「地球環境問題に少しでも関心のある人ならば、電気自動車が必ずしもエコとは言い切れないことくらい知っています。」

たかがブログ、されどブログ。発言には責任を待たないといけません(笑)。

言いたかったのは、築地市場で走っている年代物の電気式自動車を、NHKたるもの何の根拠も無く「エコ」などと言ってくれるな、と言う事です。「電気自動車はエコ」というイメージの、単なる押しつけになってしまうからです。

現に、今日こんなものを見つけました。フジテレビのウェブサイト内のアナウンサーのブログ記事からです。
http://www.fujitv.co.jp/csr/ecoana_reports/report/0009.html

「CO2排出量が極めて低く、化石燃料を使わない究極のエコカー・電気自動車が今一つ普及していないのには幾つかの要因があります。」

まず、「化石燃料を使わない」というくだりが間違っています。もちろん走行時にはCO2の排出もありませんが、現時点で日本では発電の6割程は化石燃料に頼っています。記事の中で何か説明があるのかと思ったら、発電の方法などについては一切触れていません。

さらには、このページからは「お台場議定書」なるフジテレビの環境行動計画とやらへのリンクがあります。こんなもの、イメージの押し売りと言われても仕方が無いのでは。

ちなみに慶応義塾大学電気自動車研究室の試算では、電気自動車の電源を全て火力発電でまかなったと仮定しても、従来のガソリン車と比べて「総合効率」は3~4倍程度になるそうです。総合効率がそのままCO2排出量に置き換えられるのかは私には分からないのですが、走行だけに着目すればかなりのCO2削減が期待出来そうです。しかし、ライフサイクル、つまりバッテリーも含めた車の製造から廃棄まで全てを考慮して見れば、まだ何とも言えないようです。モーター製造用の自然原料の供給にも問題があるそうです。ともあれ、今年は「電気自動車元年」になるらしく、国を挙げて推進していくらしいです。

実は、今日は何でこんな事を書いたかと言うと、年末年始に帰国したとき、「これからは太陽光発電がどんどん普及する」という話をテレビで何度となく聞かされたのですが、久々に日本に戻った身としてはなにか違和感があったのです。約半年振りに戻ったとは言え、どこかから降って沸いた話に思えたのです。電気自動車の普及と関連づけて論じている時もありました。私のその違和感はほとんど主観的なのですが、どうしても上記の電気自動車の場合ように、「本当にエコなのか?」という疑問が頭をよぎったりします。新たな産業の活性化、という狙いもやっぱりあるのだとは思いますが・・・・・。

(原文:日本語)



ふたつの生活 

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

今回は6度目の一時帰国でしたが、いつもの様に、滞在中は自分のロンドンでの普段の生活がまるで夢の様でした。日本ってのは英国とは全く違う所なのだと改めて実感させられたし、自分がふたつの全く異なる世界に身を置いているという錯覚すら覚えました。いつものロンドンでの生活、特に仕事に、簡単に戻れるとは思えませんでした。

しかしながら、ロンドンに戻った翌日であった昨日の朝、オフィスに身を投じた時も、特に困る事はありませんでした。自分は普通に会話をしていました。自分が「当たり前に」英語を話していると思ったのは、これが初めてだった気もします。真の国際人であると、もっと自信を持っても良いのかもしれません。

同時に、オフィスの皆がとても暖かく迎えてくれた事に感激しました。上手く説明出来ないのですが、これは日本では決して経験する事の無い感覚なのです。

(原文:英語

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